「あなたは肩こりですか?」
おそらくこの質問をされたかなりの割合の人が、「YES」と答えるはずです。
現代はネット社会であり、PCやスマホ、タブレットなどの操作をする時間は急激に増加しています。
20代~50代の働き盛りの人だけではなく、幼児から大学生も授業やゲームアプリ、YouTube動画、SNSなどが生活に染みついてしまっています。
中には65歳以上の高齢者が1日に6時間以上PCやスマホを閲覧しているというケースもあったりします。
そういった社会であるがゆえに、肩や首への負担は急激に高まり、肩こりを発症してしまう人も必然的に増えているのです。
しかし、1日に6時間以上デジタル機器に触れている環境であっても、肩こりにならない人がいるのも確かです。
この記事では、そんな「肩こりになりやすい人の特徴や痛みを軽減するための方法」について解説していきたいと思います。
気が付いていないだけで実は肩こりかも?
冒頭でも挙げた通り、肩こりの大きな原因となっているのは「デジタル機器に触れる時間が長い」ということです。
- 首を左右に傾ける際にあまり深く傾けられない
- 首を動かすとぽきぽきと音が鳴る
- 首から肩にかけて張りを感じる
- 手で揉むとかなり硬い
- 肩を触ってもらったら、硬いですねとよく言われる
- 肩が重く感じる
もしもこのような項目に当てはまる人は、高い確率で肩こりであると言えるでしょう。
肩こりは症状が軽い状態では自覚症状がないケースも多かったりします。
前述したチェック項目も、実際にやってみて初めて自分が肩こりだと自覚することもあるかもしれません。
肩こりになりやすい人の特徴(チェック項目)
肩こりになりやすい人の特徴は、PCなどのデジタル機器に触れる時間が長いという以外にもあります。
・寝ている時に歯ぎしりをする
睡眠時に歯ぎしりをしている人は、体が長時間緊張状態となり、肩こりになりやすいと言われています。
・運転や作業などで長時間同じ姿勢になる
運送業や工場作業など、長時間同じ姿勢になることで血行不良となり、筋肉が緊張した状態が続いてしまいます。
・運動習慣がまったくない
運動不足に陥ると、血流やリンパの流れが悪くなり、肩こりを発症してしまうこともあります。
・精神的なストレスを抱えている
意外にもストレスは肩こりにも関係しています。
ストレスは胃の不調を起こすことは知られていますが、これにより左側(胃がある側)の肩が凝りやすくなるのです。
・食べ過ぎや飲み過ぎ
胃が悪いと左肩が上がりにくくなるように、食べ過ぎや飲み過ぎによって肝臓に負担が掛かり、右側の肩が凝りやすくなるのです。
・生理不順や産前、産後
生理不順や産前産後などは、ホルモンバランスが崩れやすく、前傾姿勢になりやすかったりします。
姿勢の悪さによって、肩こりも併発してしまうのです。
姿勢の悪さが肩こりの最も大きな原因
肩こりは誰もが知る悩みですが、実は正式な病名ではなく、首の後ろから肩、背中に感じる不快な症状を総称したものです。
成人の頭の重さは、4㎏~6㎏あると言われており、その重さを首と肩の筋肉で支えているわけです。
様々な要因によって前傾姿勢になると、首への負担はかなり大きくなります。
姿勢良く真っすぐに立っている(座っている)状態であれば、頭の重さをそのまま首で支えることができますが、前に傾くことで重さの比率も変わるのです。
例えば、頭が10度傾くと、首への負担は5㎏増加すると言われています。
特にPCやスマホなどを操作している時は、ソファーやリクライニングチェアに座りながらかなり姿勢の悪い状態で首を前に倒してしまいますよね。
45度傾けてしまえば、25㎏以上もの負担が首に掛かることとなるのです。
肩こりに関連する筋肉(少し専門的なところになります)
首や肩に大きな負担が掛かると、以下の筋肉に影響が現れます。
・僧帽筋(そうぼうきん)
首から背中にかけてあるのが、僧帽筋です。
肩をすくめる動きをした時に痛みが生じる場合には、この僧帽筋に問題が起こっていると考えられます。
・肩甲挙筋(けんこうきょきん)
首と肩甲骨を繋ぐ筋肉を、肩甲挙筋と言います。
この筋肉が硬くなっている場合には、肩こりの症状も重くなっていて自覚症状も現れているはずです。
・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
首の側面にある筋肉が胸鎖乳突筋です。
鎖骨や胸骨に繋がっていて、この筋肉が凝り固まると首を前に傾ける際に痛みを感じます。
・頭板状筋(とうばんじょうきん)
ちょうど首の後ろ側にある筋肉が、頭板状筋です。
首を後ろに傾ける際に痛みがある場合は、この頭板状筋が凝っていることが考えられます。
・菱形筋(りょうけいきん)
首の付け根から下に位置する筋肉が菱形筋です。
名称自体はあまり聞き馴染みのない筋肉ですが、様々な動きに対して重要な役割を持っています。
肩こりを軽減させるストレッチ
肩こりはの症状があるにもかかわらずそのまま放置してしまうと、頭痛や吐き気が現れることもあります。
もしも肩こりの症状があるのであれば、症状を軽減させるストレッチを行うことが重要です。
首をすくめるストレッチ
立った状態もしくは座った状態で背筋を伸ばし、両肩をすくめるように持ち上げます。
10秒程度その体勢をキープしたら、一気に力を抜きストンと肩を落とします。
首を回すストレッチ
大きく深呼吸して肩の力を抜いたら、前に首を傾けた状態からゆっくりと右回りさせていきます。
一周したら、次は左回りにゆっくり回していきます。
左右を1セットと考え、5セットほど行いましょう。
横に傾けるストレッチ
背筋を伸ばし、ゆっくりと首を右側に傾けていきます。
あまり伸ばし過ぎると痛めてしまう可能性があるので、あまり無理に傾けすぎないようにしましょう。
右側が終わったら次は同じように左側も行います。
左右を1セットと考え、3セットほど行いましょう。
首を前に倒し、上を向くストレッチ
背筋を伸ばしたら、ゆっくりと首を前に傾けます。
あまり伸ばし過ぎず、ある程度のところで止めて10秒ほど数えます。
その後ゆっくりと最初の体勢に戻し、次にゆっくりと上を向いていきます。
上下を1セットと考え、3セットほど行いましょう。
肩こりを感じたら、コップ一杯の水を飲むだけでも症状が軽減できる
肩こりは、肩や首の血流を上げることで軽減される場合もある為、ストレッチをしたりゆっくりと入浴をしたりして血流を促すことが効果的です。
しかし、実は「コップ一杯の水を飲む」という行為でも、血流を改善させることができるのです。
普段からコーヒーばかり飲む人は、飲み物を飲んでいるにもかかわらず水分不足に陥ってしまい、血液の粘度が高くなってしまっている可能性があります。
コンビニなどで売っている300ml程度の小さなミネラルウォーターをカバンに入れておくのも肩こり対策としては有効だと言えるでしょう。
まとめ
今回は、「肩こりになりやすい人の特徴や痛みを軽減するための方法」について解説してきました。
肩こりは国民病とも言えるほど身近な症状です。
特にPCやスマホの操作が多かったり、運動不足、同じ姿勢で仕事をする人などは注意が必要です。
目を休める工夫はもちろん、定期的にここで挙げたストレッチを行ったり、姿勢の悪さを直すといったことが軽減させるためには重要です。
肩が凝っている自覚がある人は、ぜひ頭痛や吐き気が起こる前に改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?










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